ぶらぶ6
彼女、小川美奈は中学からの知り合いだ。つい最近不良に絡まれていた時に助けたことがきっかけで、このようによく会話をするようになった。
「ちょっと保健室に行ってたんだ。熱っぽくてな」
大丈夫、と聞いてくるがなんてこたぁない、と軽く受け答える。表情が元気なものと見たのか、彼女は『それじゃ、またあとで』と言うと小走りで去っていった。
緋影も彼女を見届けると、再び歩き出したが思考と共に足がピタッ、と止まる。
「……あの先輩のクラス……どこか聞くの忘れたな……くそっ」
苦々しく小さく舌打ちした音は、静まり返っている廊下に響き渡った。
緋影は自分の間抜けさを恨みながら、古典、英語の授業をそつなくこなし、
(二年のクラス、全部あたればそのうち行きつくだろう)
そう考えて席を立ちかけたが、